読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トマオナロッシの部屋

大阪で医学を勉強しながら、のんびり書いてます。

ピカソとの出会いを思い出す

 私はアートが好き。

絵の具の「絵」の字も知らないド素人ではあるけれど、分からないながら美術館に行ってみたり、個展に行ってみたり、そうして意味もなく「はーっ」とか「ほーっ」とかよくため息を吐いている。

今日、そんな風に美術に興味を持つきっかけになった出来事を発作的に思い出した。多分中学入学当初のころだったと思う。それがズバリ、ピカソとの出会いだった。

といっても、ピカソの作品に心を打たれたとかそういう話ではない。というのも、当時の私にとってピカソの絵(特にかの有名な『ゲルニカ』に関して)はこの宇宙で最も理解できないものの一つだった。

例えば、古代ローマの遺跡から出てきた土器とか服飾品に高い価値が付くのは理解できたし、イチローのサインボールがうん十万するのも理解できた。ところが、この『ゲルニカ』に文字通りプライスレスな価値が与えられていることだけは、どう考えても意味不明だった。中学生の頃、私はこの画家の存在を生まれて初めてしっかりと認識して呆然としたのを今でも覚えている。

『あんな落書きを!
まるで神様でも拝むみたいに世間みんながありがたがって眺めているとは、これ如何!?』

当時の私の気持ちを代弁するとこんな感じ。

『ちょっとちょっとどうなってんの・・・一体全体その絵に何があるって言うんだ・・・誰か教えてくれー!』

明らかに私の知らない何かがそこにはあった。
みんなは分かっているのに私だけが知らない何かが、そこには、あるはず・・・それも、モノすっごい価値のある何かが・・・!

今思えば、私はその正体を知りたかったんじやないかなあと思う。一種の好奇心に裏打ちされたゾクゾクする感情。それが全ての始まりだったのかも、なんてそんなことを今日考えた。

ちなみに、今もってその正体は分かっていないけれど、それについてはまたいつかの機会に